2011年02月12日

銀河鉄道999 DVD





フジテレビ系列局で、1978年9月14日〜1981年4月2日に全113話+総集編を放映。文化庁推薦作品にも選出され、3本のスペシャル版が改編期に放映される好評を得た。アニメ化にあたってはさまざまな工夫がなされた。チーフディレクター・西沢信孝がこだわったのは旅をする鉄郎の内面をどう表現するかであった。以下に例示する。

1. 意図的に色調を全体的に暗くすることで、鉄郎が訪れる惑星で直面するさまざまな出来事に対し、悩みや疑問を抱く鉄郎の心理を表現。
2. 鉄郎への感情移入を視聴者に促す演出として、『宇宙戦艦ヤマト』にもみられた女性スキャットの挿入、叙情的なバイオリンの音楽を多用。
3. ナレーター・高木均によるエンディングでの朗読。その時間に1分とることで作品を締め、話を盛り上げ、幻想的な雰囲気作りを行った。

これらに加え、声優陣の熱演などの甲斐もあり漫画版同様の長期シリーズとなった。そのストーリーの多くは他の漫画原作アニメ同様に「原作をトレースするスタイル」で、原作のストックが尽きた際には別の松本短編作品をアレンジしたアニメオリジナルエピソードなども盛り込まれた(放映リストも参照)。低年齢視聴者への配慮として過激な台詞回しを抑えたり、作中のヒロイン・メーテルのヌードシーンなどを一部カットする一方で、原作よりも過激で暴力的な表現も多々見られた。また、文化庁推薦のアニメでありながら10歳の鉄郎が飲酒を行うシーンがある。なおテレビアニメ版の最終回は漫画版終了前の放送であったため、原作の結末とも映画版の結末とも違う独自の展開となっているが、終着駅の消滅とそれに伴うプロメシュームの死、メーテルとの別離という基本的な流れは踏襲されている。

次回予告を車掌役の肝付兼太が行い、最後に「次回の銀河鉄道999は、(次回タイトル)に停まります」で締めることが定番であった。例外として、新番組予告の際には「(タイトル)は、いよいよ出発進行!」で、最終回予告の際には「(タイトル)に到着します」でそれぞれ締められている。また、最終話(第113話)のみ、冒頭で表示されるサブタイトルの読み上げも行っている。

りんたろう監督作品である劇場版アニメが冒険活劇、青春ものの作品としてまとまっているのに比べると、原作からのトレースが多いこのテレビアニメ版は、男女間の恋愛や家族愛による人間同士のつながりと、その反面として人間(多くの場合は大人)が陥りがちな愚かさや孤独、弱さがより強調されたエピソードが目立つ。こうした設定の背景として、格差社会や死の運命、時間の流れなどがもつ不条理さを描いている。また、人間による植民地支配や奴隷制、独裁国家の歴史を下地にした描写[6]も多く見られるほか、一部の挿話で公害やゴミ問題など人間社会の負の部分を取り上げた描写も見られた。

エメラルダスやハーロックなど、他の松本作品のキャラクターが登場するエピソードもあるが、彼らが前線で目立った活躍を見せていた劇場版に比べると、テレビアニメ版ではエメラルダスは代理が乗っ取りを謀っており、ハーロックは偽者が羽振りを利かせているといった状況で直接戦闘にも加わらないなど、いずれもほぼ原作に準じた描写となっている。




posted by animation_root_sunday at 22:15| 銀河鉄道999 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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